清宮君の「食べあわせ」という日記の中で僕が登場していました。

相性云々のところに「佐藤君とブックカバー」と書いてあり思わず笑いました。さすがは清宮君よく見てますね。確かに僕はブックカバーが好きではなくて、まずそれを付けて本を持ち歩くことはありません。その理由は後から述べようと思いますが、確かに世の中には相性というやつがあって、僕にもどうしても受け入れられないものがいくつかあります。

その中の一つがブックカバーだったりするんだけど、もう一つ、もうスイカと天ぷらどころの騒ぎではないくらい相性の悪いものがあります。それはなにか。ずばりそれは「佐藤と売り上げのお印」です。

売り上げのお印、いわゆる商品を買って袋を断ったときに商品に張ってくれるあのシールです。コンビニとかで当たり前のように張ってくれるシールなんだけど、僕はあれが猛烈にいやでそれがきっかけでお店の店長まで呼び出して押し問答になったことがあります。清宮君はこのことを知っているので多分あえてはずしてくれたんでしょう。マジ過ぎるので(笑)。

理由はブックカバーと似ている気がするんだけど、理屈っぽく言うならば、いわゆる購入した商品の外見に手を加えられるのがいやだというのが理由です。例えば、文庫本なんかを買って読もうとするじゃないですか。それぞれの本には趣向を凝らした装丁がしてあって、その作品を引き立たせるために一役買っている重要な要素じゃないかと僕は思ってるわけです。ブックカバーをかけるとそれが全部一律になってしまって、個性もなにもなくなってしまう。もちろん、原著には装丁なんかないんだからそのままの状態で純粋に文章を楽しめばいいのかもしれないけれど、逆に言えばせっかく考えて装丁してあるんだからそれも楽しみながら本と向き合いたいと、まあそんな理由です。

で、ブックカバーは個人の意思で取り外しするものだからいやならしなければいいってだけの話なんだけど、シール。あの「売り上げのお印ですので…」なんつって半強制的に貼り付けてくるあのシールだけはどうにも我慢がならないわけです。

僕らはなにも商品の中身だけを楽しみに買い物をしているわけではないと思う。例えば、オレンジジュースとかウーロン茶、スポーツ飲料なんかそうなんだけど、純粋に味のみで買い分けている人ってどれだけいるだろうか?もちろん、多少なりとも味は違うし好みもあるかもしれないんだけど、そこまで大きな違いってないように思う。みんなその商品の持つ雰囲気とかイメージなんかに左右されているところは決して少なくないんじゃないだろうか?だから企業側も「なっちゃん」とか「くー」とかのキャラクターに力を入れたり、テレビCMによって奇跡の巻き返しに成功したポカリスエットとかもそうだけど多くの企業がイメージ戦略に相当の重点をおいているんだと思う。

そんな風にお店で商品を見てレジに持っていって、ちなみに僕は袋をもらうのも好きではなくて、よっぽででない限り袋はもらわないし近所に買い物に行く時は買い物袋を持参していくんだけど、その商品にいきなり好きでもないシールが貼られてしまったら…なんか僕はいやなんですよね。だって、なっちゃんとか買って飲もうとする時に、あの目のところに未成年犯罪者みたいな目隠しシールがあったらテンション下がるじゃないですか。あと、ノートとかね。これから少なくとも何ヶ月単位で付き合おうっていう代物に「LO●T」とか書かれたシールなんか貼られたくないじゃないですか。そうでなくてもコンビニのシールが張られたままのチョコレートとかもいい気分はしないし、べたっと貼られた所に思いっきり切り口なんかがあったときなんかはもう怒りを通り越して悲しみの境地です。

そんな僕の怒りが頂点に達してしまったのが某書店でのやり取りでした。とある本のバックナンバーを探していた僕は例の本屋にその本が置いてあるのを見つけさっそくレジに持って生きました。

佐藤「あ、袋は結構です」
店員「はい、ではテープで失礼しまーす」
佐藤「あ、いや、紙なのでテープはしないでもらえますか?」
店員「では袋に入れさせていただきますね」
佐藤「いや、この中にすぐ入れますので袋は結構です」
店員「ではお買い上げのお印ですのでテープ張らせていただきます」
佐藤「いや、それはちょっと…じゃあ、レシート挟んでもらえますか?」
店員「はい、ではレシートとテープで失礼しまーす」
佐藤「いや、そうじゃなくて…どうしてもテープか袋が必要なんですか?」
店員「はい、そうです。お印ですので」
佐藤「レシートがあって、あなたが確かに見ているのにそれじゃだめなんですか?」
店員「そうですねえ、決まりですので」
佐藤「じゃあ、レシートにシール貼ってください(半怒)」
店員「それはいいですけど、本体にも貼らせていただきます」
佐藤「…(怒)」
店員「すぐはがれますよ」
佐藤「…責任者、いますか?(憤怒)」
店員「はーい、しょうしょうお待ちくださいね」

今思えば僕は僕で子どもだった気がするんですが、どうしても引き下がることができませんでした。だって、この店員の言ってることが明らかにおかしいんだもん、態度も含めて。しかもこの後、この物語は、けっきょく「シールを本体に貼るか袋に入れた状態でなければ販売することはできない」という売り場責任者の判決により僕の完全敗北という形で幕を閉じたわけです。めったに置いてないバックナンバー、それを手に入れるため僕は甘んじてその不当判決を受け入れたのでした。と、いうほど僕は軟弱ではなく「そうですか、では他をあたります」と言って後ろも振り向かず売り場を後にしたのでした。もちろんその後、そのバックナンバーは手に入っていません。今思えばなんとアホな…という感じですが後悔はしていません。自分が嫌なものは嫌。いくつになってもノーといえる日本人を目指そうと思います。

「…あとではがせばいいんじゃないの?」

そんな声が聞こえてきそうですが確かにその通り。後ではがせばいいんです。別に否定する気はさらさらありません。でも、嫌なのはなぜか?それは、実はあんまりよくわかりません。幼少期にテープに絡まって窒息しかけたとかいうトラウマなんかがあれば話は別なんでしょうが、そういうのもなさそうなのでなんとなくというのが本当のところです。だから相性、性分なんですかね。最近はあまり突っ張らずに、お金を払ったら、ささっと先手を打ってカバンにしまうとかしてささやかな抵抗を見せています。日々成長をモットーに佐藤は今日もコンビニで大人の買い物を心がけています(…大人?)。

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