プロを目指して

2005年8月29日
今日は僕の大学院の指導教官である先生と一緒に、障害を持っている人たちで結成して活動している某劇団のミュージカルを観てきました。

最近では障害を持っている人たちで結成されている劇団なんかもずいぶん増えて、ちらほら目にすることもあるんだけど、今回僕はこの劇団が掲げるキャッチフレーズに注目しました。それはなにかというと、この劇団はただの知的障害者による劇団ではなくて、あくまでプロを目指して活動している劇団なんです。さっきあげたとおり、今ではずいぶん見られるようになった障害者による劇団ですが、こういったプロ志向の舞台は今日初めて観ました。なかなか新鮮でしたね。

以前、僕は都内の劇団に入っていたことがあるんだけど、今回の舞台を見る限り、厳しく言えばはっきりいってプロとして活動するレベルにはまだまだ課題が多いんじゃないかという印象でした。代表が言うには団員が所得税を払えるくらいという目標らしいんだけど。でも、所得税払えるって言ったら年間100万円以上の収入が団員にあるってことでしょ?僕の入ってた劇団の仲間が未だに赤字を出しながら舞台を続けてるのを考えると、かなり大変なことですよね(というか、僕の仲間は年齢的に考えてもそろそろこのままじゃやばい気がするんだけど…)。キャラメルボックスとかワハハ本舗とかのメジャー劇団でも、それだけで食える人っていないらしいし、演劇が飯のタネになりにくいジャンルってのは一緒なんですよね、いつの時代も。

まあ、で、そんな感じの舞台だったんだけど、僕が今回大いに気に入ったのは、この劇団が「プロを目指して」という姿勢をはっきり示して活動しているところでした。僕は何か物事を始めるときに「プロを目指して」努力をするくせがあって、なんにつけても「どうすれば頂点に立てるだろう」みたいなことを考えながら日々自分を奮起させることが多いんですよね。

例えば「カッコよくなりたい」と思ったらモデルのオーディションに合格するくらいの勢いで、歌が上手になりたいと思ったら歌手デビューするくらい、勉強する時は東大を目指す勢いで勉強してました。だから、嘘じゃなくって日本トップレベルのモデルの載ってる雑誌や、世界的シンガーのCDや、「東大合格作戦」なんていう本を買ってはせっせせっせと家で研究に励み、誰がなんと言おうと地味〜に努力を続けていました。結局、どれも現実はしていませんが、実はまだ諦めてもいません。未だに、練習するときはどんなジャンルでも自分がその分野でナンバーワンになることをイメージして取り組んでます。もちろん、今の現状には満足してるんだけどね。

目標を高く持つことが上達の近道だっていうトレーナーやコーチは多いけど、僕もまったくそれに賛成です。やっぱり一流と呼ばれる人には共通した努力のコツがあって、それを見習って自分の物にするのは決して無駄なことではないと思いますね。もちろん、本当にプロを目指して努力をする時には、もっと色んな要素が出てくるんですが、現実の生活とのバランスを考えつつ、常に本気で物事にチャレンジする気持ちは持ち続けたいと思っています。「孫」でいきなりのヒットを飛ばした大泉逸郎さんとかもいるわけだしさ、たとえ趣味なんかでも本気モードで続ければあるかもしんないですよ、思いもよらないどんでん返しとか。

なーんてことを夢想しつつ、今日も本読みに腹筋運動。ナイスシンガー目指して僕も負けずに日々精進です。

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