僕は一度好きになったアーティストはほぼ全部出されているCDを買ってしまうんだけど、一枚しか持ってないにもかかわらず大好きだと公言できるアーティストがいます。一枚しか持ってない理由は後から言うとして、そのバンドとは、ずばりオレンジ・ジュースなのです。

オレンジ・ジュース

飲み物じゃないです。れっきとしたバンドの名前です。1980年代に活躍したイギリスのバンドで知る人ぞ知るバンド…と、いいたいとこですが、5年間バンドをやってきて、音楽通の方に数多く出会って話しをしてきましたが、このバンドの存在を知ってたのはドイツを旅行してたときに知り合ったDJの男の子ただ一人だけでした。かなり知名度は低いかもしれません。一応ベスト盤まで出てるんだけど。

DJの男の子にも、よく知ってるねー!と驚かれたんですが、以前イギリスを旅行した時、さすがに地元イギリスのCDショップ店員なら知ってるだろ、日本で売ってないアルバムとかあるかもしれないと、わくわくしながらロンドンのでっかいバージンレコードに入って、店員に

「アイムルッキンフォーザ オレンジ・ジュース!」って言ったら、あっさり

「ごめんね、ここ、飲み物は置いてないんだよ…」

と、言われてしまいました。(実話)

違うよ、君の国、イギリスのバンドの名前だよ。CD置いてないんですかって言ったら他の店員と話し出して、他の店員も「…飲み物じゃなくて?」みたいなこといってるし、しまいに機械で調べてもらったらベスト盤があるにはあったんだけど見事に在庫切れ
でした。

そ、そんなにマイナーなのか…と思いつつ、やっぱり僕はオレンジ・ジュースが大好きな訳です。もちろん音もすばらしいんですが、何がすばらしいって歌詞!もう歌詞の内容が最高です!僕にとって青春時代とはずばりなんだというのを言葉であらわすとしたら、僕はペンをとる代わりにオレンジ・ジュースのCDを差し出しますね。実際見て聴いてもらうのが一番なんですが、かいつまんで紹介するとしたら、そうだなあ、例えば

普通のロックミュージシャンが

「あんなダメな男と付き合ってんじゃねーよ。俺にしとけよ!」

というのを

「僕が君の残念賞になってあげるよ…」

と言ってしまうとことか

はたまた

「おめーらには、あの女は見合わねーんだよ。ぜってー無理だからやめとけ!ボケ!」

というのを

「君を捕まえることなんかやつらにできるわけないよ、そうだなあ…それは…まあ、いってみりゃ…ニュー・ヨークでサーモンをつかまえようとしているようなもんだぜ!」

と言ってしまうところとかね

いやー、そうだよ!よく言ってくれたオレンジ・ジュース!もうなんていうか、いとしさと、切なさと、気持ち悪さとの絶妙な境界線、みたいな美しさがありますよね!(この気持ち、伝わるだろうか)僕はやっぱりやっぱり君たちが大好きです。CDを持ってない理由は単純にお店にあんまり置いてないってのが理由なんですが、このベスト一枚(に22曲も入ってるんだけど)が、すでにバイブルみたいになってて満足してしまっているからというのが正解かもしれません。なんか、でも今回の文を書くにあたってもう一度聴き直したら改めて感動が沸き起こってきてしまった。青春が幕を降ろす前にもっとたくさん彼らに触れておこうと思います。明日あたりタワレコでも行こうかな。さあ、果たしてどんな大人の僕ができることやら。

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