羊を数えて今夜も眠ろう
2005年1月11日僕は基本的に寝つきがよくて、前の晩いくら寝ていても眠れないことはほとんどないという幸せな性格です。毎晩ふとんに入って2時間も寝られないとか、枕が変わると眠れないとかいう話を聞くと、ああ、大変だなあって思ってしまいます。2時間横になるのと30分でも眠るのってぜんぜん違うじゃないですか。睡眠不足が何より嫌いな僕にとってはまさに地獄みたいな話です。
そんな僕ですが、実は一時期不眠症じゃないんだけど寝付けなくなった時があってちょっと苦しんだ時期がありました。小学校高学年くらいの時、夜ふとんに入ってから寝ないで考え事にふけるのがマイブームな時期があって(暗い…)でも当然眠いから不自然な体勢でいつの間にか眠ってしまって、朝になればありえないような寝違えりに苦しむ、でも晩はまたこりずに思索にふける、みたいな生活を送っていました。
子どものころから夜更かしの習慣がまったくなかったので、最初は10分持たずに眠ってしまったのが、日々の訓練(?)によってしだいに20分、30分と起きていられるようになり、しまいにはキャンディーとかふとんの中に持ち込んで夜のひと時をさらに堪能するようになり、いつしか逆に横になっても1時間くらい眠れない体になってしまいました。
当初はなんか大人気分で楽しんでいたのですが、一週間もするころには苦痛に耐えられなくなり、なんとか体を元に戻そう!ということであっさり降参しリハビリを開始しました。お風呂に長めに入ったり、あったかい飲み物を飲んだりしたんだけど、特訓でしみ込んだこの体質はなかなか改善されず、いよいよ困って母に助言を求めたところ、帰ってきた答えは「羊の数を数える」というおよそ20世紀末とは思えない非科学的戦法だったわけです。
でもなんか、そのあまりの胡散臭さぶりが佐藤少年に妙な納得を与え、その晩から今度はせっせせっせと羊を数えだしました。さて、長々書いていよいよ羊が登場しましたが、結論から言うと初日にして早くも佐藤牧場の羊は4桁を突破してしまい憤慨のあまりふとんを噛みながら煩悶呻吟。さらに苦痛の夜をすごしたわけです。
それでも3日くらい頑張ってみたのですが、どうにも羊のカウント中に眠ることができず、自分の行ったムダな努力にたいして憤慨し、一人ふとんの中で大騒ぎして疲れ果てて寝る、見たいな状態になり「羊を数えて今夜も眠ろう大作戦」は一週間もたたないうちにあっさり却下になったのでした。
この羊を数えるという睡眠法、知名度の割にはいまひとつ効果がないように思っていたんだけど、実はこれ英語圏から入ってきたおまじないらしく、羊の「シープ(Sheep)」と、睡眠の「スリープ(Sleep)」の言葉が、英語を母国語とする人にとって、眠りを連想させるというのがもともとなんだとか。そういえば日本に羊が入ってきたのは明治以降の話らしいし、今でもあんまり身近な存在とはいえない動物という気がする。なるほどなあ。そんなわけで「僕羊年生まれだし、羊を数えて寝ちゃうなんてちょっといいな…」なんて考えていた夢想少年の夢は破れ、地道に体を動かし、お風呂にゆっくりつかって早めにふとんに入り、ドラえもんを読みながら睡眠リズムを取り戻したのでした。その後、僕は成長とともに、眠る瞬間いつごろから意識がなくなっていくのかを詳細に調べようと試みたり、夢日記をつけたりして夢と現実の間を行き来する一人旅を続けていくのでした。今でも眠るのが大好きでしょっちゅういろんな試みをして寝ています。さて今日はどんな夢を見るのか。
おやすみなさい。
(15:20分筆)
そんな僕ですが、実は一時期不眠症じゃないんだけど寝付けなくなった時があってちょっと苦しんだ時期がありました。小学校高学年くらいの時、夜ふとんに入ってから寝ないで考え事にふけるのがマイブームな時期があって(暗い…)でも当然眠いから不自然な体勢でいつの間にか眠ってしまって、朝になればありえないような寝違えりに苦しむ、でも晩はまたこりずに思索にふける、みたいな生活を送っていました。
子どものころから夜更かしの習慣がまったくなかったので、最初は10分持たずに眠ってしまったのが、日々の訓練(?)によってしだいに20分、30分と起きていられるようになり、しまいにはキャンディーとかふとんの中に持ち込んで夜のひと時をさらに堪能するようになり、いつしか逆に横になっても1時間くらい眠れない体になってしまいました。
当初はなんか大人気分で楽しんでいたのですが、一週間もするころには苦痛に耐えられなくなり、なんとか体を元に戻そう!ということであっさり降参しリハビリを開始しました。お風呂に長めに入ったり、あったかい飲み物を飲んだりしたんだけど、特訓でしみ込んだこの体質はなかなか改善されず、いよいよ困って母に助言を求めたところ、帰ってきた答えは「羊の数を数える」というおよそ20世紀末とは思えない非科学的戦法だったわけです。
でもなんか、そのあまりの胡散臭さぶりが佐藤少年に妙な納得を与え、その晩から今度はせっせせっせと羊を数えだしました。さて、長々書いていよいよ羊が登場しましたが、結論から言うと初日にして早くも佐藤牧場の羊は4桁を突破してしまい憤慨のあまりふとんを噛みながら煩悶呻吟。さらに苦痛の夜をすごしたわけです。
それでも3日くらい頑張ってみたのですが、どうにも羊のカウント中に眠ることができず、自分の行ったムダな努力にたいして憤慨し、一人ふとんの中で大騒ぎして疲れ果てて寝る、見たいな状態になり「羊を数えて今夜も眠ろう大作戦」は一週間もたたないうちにあっさり却下になったのでした。
この羊を数えるという睡眠法、知名度の割にはいまひとつ効果がないように思っていたんだけど、実はこれ英語圏から入ってきたおまじないらしく、羊の「シープ(Sheep)」と、睡眠の「スリープ(Sleep)」の言葉が、英語を母国語とする人にとって、眠りを連想させるというのがもともとなんだとか。そういえば日本に羊が入ってきたのは明治以降の話らしいし、今でもあんまり身近な存在とはいえない動物という気がする。なるほどなあ。そんなわけで「僕羊年生まれだし、羊を数えて寝ちゃうなんてちょっといいな…」なんて考えていた夢想少年の夢は破れ、地道に体を動かし、お風呂にゆっくりつかって早めにふとんに入り、ドラえもんを読みながら睡眠リズムを取り戻したのでした。その後、僕は成長とともに、眠る瞬間いつごろから意識がなくなっていくのかを詳細に調べようと試みたり、夢日記をつけたりして夢と現実の間を行き来する一人旅を続けていくのでした。今でも眠るのが大好きでしょっちゅういろんな試みをして寝ています。さて今日はどんな夢を見るのか。
おやすみなさい。
(15:20分筆)
コメント